Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

周囲を回り、死の訪れを告げる。

「愚かだ」ミスラックスは両手を広げて言う。
トロストランドの森は静寂に包まれていた。武器をアークエネルギーで輝せたエリクスニーが隠れ場から飛び出してくるまでは。ドレッグが2人とバンダルが1人だ。彼らはハウス・オブ・サルベーションの紋章を身につけている。
「見捨てられし者、ミスラークス」ドレッグが槍を構えながら言う。「我々を殺しに来たのか？」
「ちがう」彼は睨みつけながら言う。「危害を加えるつもりはない」
「人間のように嘘をつくな」
ミスラックスは、ドレッグが突進する直前に槍を動かすのを見た。ケルは槍を避け、ドレッグの頭を掴み、力任せに地面に叩きつける。バンダルがピストルを抜いた。ミスラックスが彼に向かって突進し、手首を掴んで銃を上に向けさせると、バンダルはもう一方の手でミスラックスの殻の間の柔らかい部分にナイフを突き立てる。痛みはほとんど感じない。光のケルは相手の喉に手を回し、息の根を止めた。
3人目は逃げ出す。ミスラックスは追おうとはしない。
ケルは体からナイフを抜き、松葉の上に落として傷口を押さえる。
恐らく、すべての暴力が終わったとき、それは彼がエリクスニーに与えることができる価値ある未来となることだろう。自分が今までしてきたことが正当化される。死も、残虐行為も… 優しさも。愛情も。
彼はエラミスが同じように願っていることを知っている。
今のミスラックスは2人のエリクスニーをそこに残したまま立ち去ることしかできない。後日、葬儀のために戻ってくることになるだろう。