Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

側面に粗い彫刻がある。「追悼のために」

私はセイント14。
預言者は私の父だった。ガーディアンには本当の父親がいない。ガーディアンに本当の家族はいないという者もいる。我々は誰かの子供ではなく、ゴーストが作り出した存在である。そして我々は自身の道を見つけてその先へと進む。私は幸運なことに家族へと続く道を見つけることができた。私自身が選んだ家族だ。
私は預言者に興味を抱くようになった。その理由はシティに対する彼の預言だ。彼のおかげで、我々が戦いのためではなく人々のために戦っていることを知った。私は彼から、武器がいらなくなる日のことを想像してみろと教えられた。その日が訪れた時、我々は大いなる勝利を遂げることになる。私はその日のために自分の人生を捧げてきた。
預言者はシティの指導者だった。彼はこの場所の設立に携わった。総意の立ち上げにも関わっていた。そして一番重要なのは、彼が皆から認知され、信用されていたということだ。彼の影響を受け、私もそうなりたいと考えるようになった。見ただけで皆が安心できる親しみのある顔。皆を守るための存在。
私にとって――そして全ての者にとって――預言者の最期に立ち会えなかったのは本当に残念なことだ。ガーディアンにとって、その長い人生の中で多くの者の死を見届けることはごく自然なことだ。我々は自らの使命の中で、そういった人々が安らかな死を迎えられることを望んでいる。少なくとも、預言者が勇敢な死を遂げたことは誰もが知っている。彼はシティと、その住人と、そしてトラベラーのことを考えながら息を引き取った。彼の最期の瞬間は、まさにシティを支える全ての者への遺言だった。自分たちを傷つける存在に出会った時、勇敢に困難に立ち向かい、自らの正義に従って行動しなければならない。
失われたものを取り返すことはできない。預言者がいなくなったことで虚無が生まれるだろう。彼の代りを務めることなど誰にもできないのだ。
ただ私は信じている。いつの日か、彼の使命を継ぐ者が現れることを。
父よ、あなたに会いたい。その思いに答えられなかった時のことを申し訳なく思っている。私は二度目のチャンスを与えられた。あなたが私の中に見た理想を実現するために、この機会を活かしていくつもりだ。期待していてほしい。
ありがとう。
――告別式のためにセイント14が用意したシティの預言者への追悼文