Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

速さ、熱、光。撃ち放て。

「『消えた』とはどういうことだ？」スパイダーの声色は怒りを隠しきれていなかった。玉座に腰掛けたまま前のめりになる。「奴らのパイクはトラッカーが大量に積んであった。なぜ追わなかったんだ？」
ブリヴィはスパイダーの前に、4つ全ての手のひらを地面につけた状態で跪いた。「奴らのパイクはその場に残っていた。外にあったんだ。隊員だけが消えていた。荷物とともに」彼は羽根を下ろすことでなるべく従順さを表そうとした。
「消えたと。リーフのど真ん中で。それも徒歩で、何百万グリマーの武器とともに。納得いかないな」スパイダーはアヴロックとアーラへ合図を送ると、2人はモルテンウェルダーを構えてブリヴィの方へ進んだ。「だが、真実はじきに分かるはずだ」
ブリヴィは焦り出す。「お願いだ、バロン・スパイダー。真実でなければ、私はここに戻っていない」アヴロックはブリヴィの上腕のひとつを溶解する構えを取り、指示を仰ぐようにスパイダーの方を見た。
スパイダーが口を開く前に、クロウが横から一歩踏み出して来た。「失礼だが、バロン…」
スパイダーはアヴロックに待機を命じるような仕草をし、光の戦士を注視した。「なんだ？ 俺の罰し方が見るに耐えないなら、ここから退室しても構わんぞ」
「そうではない、バロン。ただ、ブリヴィの証言は私とグリントがリーフで目撃した数々の出来事と一致している。例のハイヴの建造物と何か関係があるのかもしれない」クロウは平伏しているブリヴィの方を同情の目で見た。「それに、ブリヴィが言っていることも最もだ。仮に彼が盗難に絡んでいるとすれば、ここには戻ってこない。グリントと私に彼の軌跡を辿らせてほしい。作業隊に何が起きたのか分かるかもしれない。ついでに… 武器も回収できるかもしれない」
スパイダーは玉座にゆったりと腰掛ける。「よろしい、クロウ。私の武器を探してこい。もし作業隊を発見したら、やるべきことは分かったいるな」
「もちろんだ、バロン」クロウはくるりと向きを変え、退室した。
背後からスパイダーが唸るのが聞こえる。「アヴロック、続けろ」