Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「共謀者たちはワシを恐れて殺すことができなかった。当然だ。ワシは愛されし群衆の父。この名誉ある群衆がワシの死を黙ってはいないだろう。故に、ワシの判決は追放となった」――旧皇帝カルス

「情け無用というわけか？」シャックス卿が質問する。「戦闘で敵を殺すのは仕方がないが、処刑は… 汚れ仕事だ。これは経験者として言う」
「ふむ」サラディンがブツブツと言いながら、派手なハンドキャノンを手の中でひっくり返した。「当時は私も同意見だった。カルスが深宇宙で酒に明け暮れ、そのまま腐っていけばそれでいいと思っていた」
サラディンが眉をひそめる。「だがネオムナで影の軍団と戦った後は、奴の追放が慈悲だったのか、それとも… 弱さだったのかわからなくなってきた」
「気をつけろ、バルス」シャックスが冗談めかして言った。「今の言葉、女帝が聞いたら快くは思わないはずだぞ」
サラディンは満足げにひとつ頷くと、ハンドキャノンをシャックスに返した。「彼女も同意見だろう。あのように変貌した父の姿を目の当たりにして… 長期的に見れば、より辛い選択だった」
シャックスがキャノンを担いだ。「そうかもしれないが、そこがカイアトルやバンガードの取柄だろう！ 我々は己が犠牲になろうとも、名誉を持って行動する」
「そして時には、その名誉が代償となる」サラディンが反論した。「それを体現する敵があのポータルの反対側にいる」