Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「言いたい放題言えばいい、罰を受ける覚悟があるのならば」――海賊王アラスク

アラスクは輝くレリックを誇らしげに頭上に掲げ、歓声を上げる配下の真っ只中を押し通る。「俺の言ったとおりの場所にあったではないか」アラスクがそう叫ぶと喝采が周囲に響き渡った。あとはこれをアジト内に安置し、エラミスの到着を待つだけだ。
「お前」アラスクは集まった群衆の端に立ち、必死に目立つまいとするドレッグを指差す。ドレッグは慌てふためいて周囲を見回した。
「お前だ！」アラスクは再び声を張り上げ、群衆に溶け込めずに終わったドレッグへと大股で近づく。「俺がこのレリックを取り戻せないほうに賭けたそうだな？」アラスクはドレッグの顔に光るレリックを押し付けながら、そう尋ねる。
哀れなドレッグは身を縮こまらせ、首を横に振った。「い、いえ、私は――」
「本当のことを言え」アラスクは忍耐強く要求した。興奮気味の船員たちがにじりより、群衆の輪をさらに縮めていく。
震えるドレッグは目を閉じて、惨めそうにうなずいた。
アラスクは同情するように顔をしかめた。「言え」とため息を吐く。「口に出して言え」
「…賭けました」ドレッグは顔を両手で覆い、捻り出した小さな声でそう答えた。
アラスクはこれに頷き、このドレッグにすすり泣くわずかな間を与える。
そして、抑揚のない声で命じた。「失敗の間行きだ」
船員たちは周囲で興奮した雄叫びを上げ、泣き叫ぶドレッグを懲罰の場所へと連れ去った。