Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「我々がアウォークンでいるのはわずかな間だけ。あとの存在は醒めない夢だ」――セディア

シュレッダーの弾が頭上で焼け焦げる音を立てるなか、コルセアは即席のバリケードの後ろでリロードした。もっと良い防壁があればと思った。名声の間は防衛を考慮して建設されなかったらしい――ここでアウォークンが襲撃されるとは誰も思っていなかったようだ。
彼女は手に持つフュージョンライフルをリロードして、自分が置かれている状況を分析した。困窮を極めている。レオナ・ブリルのチームがハイヴの根城の南側の奇襲に成功しなければ、彼女の部隊は制圧されてしまう。名声の間が死ぬのに相応しい場所であることがせめてもの救いだった。
弾倉が満タンになるには6発足りない。彼女は左を向いてリラに予備の弾薬がないか聞こうとしたが、彼女のチームメイトは既に前のめりになり、青い皮膚が灰色に変色し始めていた。魂の炎の濃い紫色の霊液が、胸に空いた穴からにじみ出ていた。コルセアは歯を食いしばり、弾薬を求めてリラのキットを漁った。
コルセアはリロードを完了し、バリケードの上に頭を上げた。3体の走るアコライトを立て続けに倒すと、その後ろにオーガがいることに気づいた。巨大だ――少なくとも7メートル以上はある。彼女は相手の顔面に向けてフュージョンライフルを放ち、装甲で覆われた皮膚に弾をねじ込もうとした。ライフルの弾が尽きる前に、なんとか上あごの大半を吹き飛ばすことができた。
コルセアは完全に弾を撃ち尽くし、バリケードの奥へ再び引っ込んだ。最後にもう一度名声の間を眺めて華麗な石像に見惚れ、ほろ苦いプライドで胸が一杯になった。彼女の種族の面々、テクナ・ウィッチや女王が、戦いを統括している。事態が手に負えなくなる前、大昔にセディアが彼女に言ったことを思い出した。「私たちがアウォークンでいるのは束の間だ。残りの存在は永遠の夢。そしてその夢の中で、私たちは――」