Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

現実を補正しろ。必然性を見つけ出せ。神の力を具現化しろ。

リスボン13は、ヤーダーム4がいた場所を振り返った。チームを分けることにはどうしても賛成できなかったが、レッカナには高位啓示者と話し合う時間が必要だった。ブラックガーデンへの墜落がベックスに嗅ぎつけられていたとしても、ヤーダーム4が時間を稼いでくれるだろう。
「急いで行動に移す必要がある」と啓示者はレッカナに言った。リスボン13は自身の非公開チャンネルを共有した。レッカナは彼を信用していたのだ。「オシリスが予想した通り、バンガードに存在を気づかれた」
「我々を追跡するためにファイアチームを派遣してくる」
「他のクリプトクロンの追跡も開始される。ただ、お前の進もうとしてる道はかなり危険だ。サークルの予知によれば、お前は複数のファイアチームに追われることになる。お前なら木に隠されている知識を見つけられるはずだ」
「はず？ 断定じゃないのか？」初めてレッカナが心配そうに尋ねた。
「サークルは、ブラックガーデンを覆っているヴェールを完全に剥がすことはできなかった。だから確実な予想はつかない。ガーディアンの一団が木でブラックガーデンの起源に関する秘密を発見することになる。夢幻のサークルの予言でも、それがケンターチ3でないとまでは言い切れない」
「私だってそうだ。でもなぜ…？」
「このタペストリーにはもう1本糸が絡んでいる。ベックス、もしくはそれに類する種だ… そこに存在する神を崇拝している」
「ブラックハートか？ 破壊されたはずだ」
「ああ、ただこれは少し違う。オブジェクトだ。聖なる遺物のようなものだ。まだ理由は明らかになっていないが、ベックスにとっては重要なものだ。サークルの判断は、これが危険な…」
「ベックスの兵器であると？」
「おそらく」口を挟まれたことに不満そうな様子で啓示者が切り出した。「レッカナ、サークルはそれがお前に危険をもたらすと結論を下した」
「私に？ それならなぜ、このミッションに私を？」
「サークルがこのオブジェクトを夢に見た時、お前が横に見えたからだ」
「よし。自分たちの運命は自分たちで確かめよう。また…」レッカナはしばらく押し黙っていた。「会えるかどうかは分からない」
「ブラックガーデンを取り巻くヴェール、ベックスの影響力… おかげで調べるのも一苦労だ。私は再会できると信じている」
「それなら別れの挨拶はしないでおこう」とレッカナは言うと、チャンネルを閉じた。
レッカナは立ち上がると、しばらく目を閉じた。リスボン13が待っていた。
「リスボン、それを見つけたら」彼女は目を開けた。「手放さないように」
「オブジェクトを？ それともこの神性を？」
「それを任せられるのはお前ぐらいしかいない」