Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「太陽に視界を奪われた。つまり太陽が私の目になったのだ」――英知の泉の寓話

側面を任されることはクリミク5にとって名誉なことだった。後方には太陽があり、燃える神殿においてこれ以上監視に適した場所はなかった。彼は監視塔の役目を果たした。彼の目からは誰も逃げられないだろう。敵の動きを報告すると、言葉少なげな無線がファイアチームに前進の合図を送った。ファイアチームが位置に付くまで、クリミク5はその動静と銃撃戦を見守った。
ソーラは容赦のない残忍さで敵を引き裂き、一方でクリミクはこれを今日最後の戦いにする覚悟を決めていた。彼はスコープ越しに彼女を見た。ソーラのシルエットが不気味な光と溶け合い、彼女が動くたびにその光が空気を歪ませていた。彼は体を静止させると、相手を遮蔽物まで追い返すべく、彼女の頭上をめがけて弾を撃った。
「近くを狙いすぎだ」とソーラは肩越しに太陽の方を睨み付けた。
クリミク5はスコープの視界から彼女から外した。「避けろ」
彼の無線が音を立てた。カタケの声が頭にねじ込まれる。「サンダークラッシュ… 助けてくれ！」
カタケが甲高い声を上げ、稲妻が彼に襲いかかり、セイントが大声で叫んだ。Cポイントへと続く広間から発せられた眩しい光がクリミクの目に飛び込んできた。
「今からこの場所から離れる。カタケの方に向かう」
彼は位置に付くと、頼れるロングライフルを素早く構えた。サイトには不運なタイタンが映し出されていた。そのアーマーは今もパチパチと音を立てている。
「お前に運命の断罪を、兄弟」そう言うと、弾が直撃し、タイタンが崩れ落ちた。「カタケ、助けられなくてすまない。次は任せてくれ」