不純な動機で行われる正しい行動。
ペトラはスパイダーがあまり質問をしないでほしいと思っていた。いい加減落胆することに慣れるべきだった。「最後に会った時は、女王と王子の件で悲しみに暮れていたじゃないか。何があった?」ペトラはナイフを取り出し、研ぎ始める。刃を見ると落ち着くのだ。研ぎ澄まされているほど一層落ち着くのだった。「それとも、何が起こらなかった?」スパイダーが笑う。「こういう時のための法律があるんじゃなかったのか? 裁判だの、陪審員だの、判決だの」ペトラはナイフを投げ、それを心の力で受け止める。ナイフは暗めの照明の光を受けきらめく。そして、伸ばした手のひらに落ちた。「私こそがユルドレンにふさわしい判決だ」
※計算式不明瞭につき大雑把な値です
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