「私を信じろ」――オシリスのふりをしたサバスン
天井の灯りが途切れる雑音とともにチカチカと点滅し、蛍光ピンクの光を放つ。壁にかけられた武器の棚に蛾が群がっている。リード7は部屋にしゃがむように入り、背後の扉をかろうじて閉める。ここはクローゼットよりわずかに大きいほどの空間で、数多の武器が天井までびっしりと収納されていた。彼が通り過ぎた作業台には、オシリスの目の刻印が施された黒と金のプレートのフュージョンライフルが置かれている。肩を前に丸めながら作業台の席に身を沈める。その体重により席が苦しそうな音を立てた。フュージョンライフルの周りには、友人シャユラの走り書きが目立つ紙が散らばっている。あらゆる物の表面を薄い埃の層が覆っていた。リードはフュージョンライフルを手に取ってひっくり返した。オシリスの試練における功績を称えて、セイント14がこれをシャユラに贈った時のことを思い出す。その数か月後、シャユラは対戦中に制御を失い、他のガーディアンを殺しかけた。その顛末も、怒りも、苦しみも、全て覚えている。「シャユラのことは案ずるな」オシリスはリードにそう言った。心の片隅で未だに彼の声がこびりついている。「こういったトラウマのことはよく知っている。彼女のことは任せろ。私が導き手となる」リードの手がフュージョンライフルをさらにきつく握りしめる。「彼女に明晰な思考を取り戻すための道を示そう」彼の手が震える。「私を信じろ」
※計算式不明瞭につき大雑把な値です
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