「武器を取る以外に何ができる?」——コルセア隊員、アムリタ・ヴァエ
カジアは、アムリタが2人の小さな家の中を急いであさるのを見ていた。全てをリュックに詰めようとしている。彼女は「急いで」と言う。「とうとう来たわ」カジアは彼女を見ているが、目に入ってくるのは2人で作った壁。乾いた土を耕して作った小さな庭。岸辺では見られない地平線の山々。瓦礫の中から取り出して作った、大事な持ち物。カジアは見ているが、昔と今のことしか考えられない。いつの間にか自分が「昔」を求めなくなっていたことに気づいた。だがアムリタが毎日「昔」を求めていたのは明らかだった。カジアは勇気を出して、口を開いた。「ここでの生活はどうなるの?」アムリタは衝撃を受けたようだった。「生活?」彼女は何も考えずに反応した。「こんなの生活じゃないわカジア。これは隠れて待ってるだけ。こんなのは苦行よ。女王は生きてる。ペトラが呼んでる。戦わなきゃ」去る者と残る者がいる。アムリタは去り、カジアは残る。1人で。
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