Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「死は唯一かつ永遠の終局だ。それ以外は冒涜にすぎない」—―クルダックス

ハシュルドーンは悪夢から生まれ出た生物の奥深くをのぞき込んだが、希望の欠片も見出すことはできなかった。娘たちの血統はまさしく死そのものであり、その存在の表面は痛ましい傷跡に覆われていた。だが、虚無から彼女たちの父や祖父の声は聞こえなかった。ピラミッドのエネルギーがその生みの親だったのだ――生命や存在そのものとしての、という意味ではなく、それ以外の何かだ。思考と恐怖の間の空間には、混沌と欠如と原物質が存在していた。この不愉快な仕組みは人知を越えており、計り知れない魅力に満ちていた。娘たちは自分たちが臆病であり、無限の未知の中に存在する約束を追い求めていることに気づいた。服従の王とその強情な息子である壊滅の王子のエッセンスが本当に失われたなら、娘たちは暗闇を通して新たな道を探し出し、祖先の名のもとに世界の支配を目論んでいただろう。剣と血の魔術があらゆる挑戦者の血を求めるなら、自分たちの邪悪な気まぐれに縛られながらも、彼女たちは壊滅者の玉座にふさわしい王者を作り出しただろう。だが彼女たちの祖父がそれを認めるはずがない。狡猾さと欺瞞の道は他者に属する。ただ、娘たちは孤独だった。そしてスワームは激しく揺れ動いていた。姉妹らの行動を促したのはキノックスだった。彼女たちに道標として、最初の恐怖のエッセンスを授けたのはハシュルドーンだった。そして、滅びた覇者――彼女たちの支配を受け入れない者たちに立ちはだかる破壊者――の残滓を集めたのは、ベズリスとヴォシュルだった。そうして新たな破壊者が生まれた。