Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

太陽が沈まなければ徹夜はできない。

ソーラは獲物のコアに渦巻く光に触れた。彼女は力への渇望に満ちた手を動かし、さらに深い場所を捕らえた。ソーラは獲物の肋骨の間に自分の力を差し込むと、それが壊れるのを感じた。彼女は感覚を研ぎ澄ませると、光を掘り起こしてその下に眠るものを見つけるため、容赦なくさらに深く潜った。
「なるほど…」ソーラの鋭く柔軟なかぎ爪が獲物の光に合わせて形を変えていた。そのかぎ爪は血と筋肉から本影の中心を探り出していた。「…お前の中にもあるのか」
ソーラの肩越しから発射音が鳴り響き、獲物の悲鳴がかき消された。こめかみに命中し、敵の体が崩れ落ちる。ソーラの歪んだ光が消滅した。
「今のは何だったんだ？」クリミク5が慌てた声で聞いた。
彼女が答える前に、セイント14の声がアリーナの音声チャンネルから響いてきた。「そこまでだ！」
ソーラは一歩下がった。トランスマットが彼女の後方に展開された。彼女は振り返り驚愕した。彼女の目の前にはアーマーを着た巨大な人物が立っていた。
「ウォーロック、お前がどんな奇妙な光を紡いでいるのかは知らないが、これはさすがにやりすぎだ」
「試練がそんな甘い場だとは思わなかった」
「そうではない… お前は勝利した。これはクルーシブルではない。罰を与えるつもりはないが、ガーディアンを無意味に苦しめることは許さない」
「ガーディアン同士が戦うことがそもそもの趣旨じゃないのか？ 死を重ねることで力を得ることが目的だろう」
「お前はガーディアンではない」そう言うとセイントはソーラから離れ、近づいてくるクリミク5の方を見た。「自分の仲間のことはしっかり理解しておけ」
クリミク5はライフルを撃つと、鉛色の目を宿すソーラのバイザーを貫いた。彼はひざまずくと壊れたガーディアンのゴーストに手を伸ばした。「私はこの件に加担していない。私のやり方ではない」
クリミクは目の前に広がる異様な光景を見渡した。「間に合わずすまなかった」
ソーラはセイント14の光が自分の光をしのぐを感じた。彼は手を握り込んでいた。彼女は必死に自分の怒りの感情を抑えた。
「分かった。いずれにしてもお前たちは死んだも同然だ。戦いでの幸運を祈る」
ソーラは踵を返すとその場を後にした。
セイントは手を伸ばしてヘルメットのマークに触れた。「ゼペット、私を回収し、この戦士たちを帰してやってくれ。決着はついた」