Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

気にしすぎないように。

「私と話す時間を作ってくれてありがとう、ゴースト」セイントが言った。エクソはH.E.L.M.にある椅子に座っており、ガーディアンのゴーストは彼の前で漂っていた。
「どういたしまして、セイント。私に何かできることでも？」
セイントが考え込むように椅子にもたれかかる。
「君とガーディアンも、首輪を付けたベックスを見ただろう」セイントは指で自分の首の周りに円を描きながら言った。「オシリスはそれをくびきと呼んでいる」
ゴーストが頷いた。
「ベックスは… 何かに繋がれています。それが彼らの奇行の元凶です。普通のベックスとは大違いです！ その何かが新たなマインドなのか、別のものなのかはわかりません。ただ、ネッススに墜落したものが原因なのだと思います」
ゴーストが瞳を細め、シェルを小さくした。セイントが慎重に話し始める。
「目撃者が君を通して話した時と同じことが起こっているのだろうか？ 奴は君を支配していた」
ゴーストが目を逸らし、視線をきょろきょろさせる。彼は考えながらブツブツと呟いた。
「わかりません。でも誰にもあんな思いはしてほしくありません。たとえそれがベックスであったとしても！ あれは最悪の体験でした」ゴーストが強調するように上下に動いた。そのシェルは震えていたが、彼はすぐに記憶を振り払うかのように鋭く横に揺れた。
「このことはオシリスに話したのか？」セイント14が聞いた。「お前たちが体験したものには相通じるものがあるだろう… 彼はサバスン、そしてお前は目撃者に支配された」
ゴーストは「いいえ」と言うかのようにシェルを横に振った。セイントがいぶかしげに彼を見つめた。
「彼の悪い記憶を呼び覚ましたくはありません」ゴーストが認めた。「それに、あのことについて話すのは辛いんです」
「すまない」セイントが言った。「もう心配することはない」
ゴーストは黙り込み、視線を下ろしてシェルのフラップを動かした。
「安心できるまでまだ時間がかかるのはわかっている」
ゴーストは頷いた。彼が再び話し始めた時、その声は低く、シェルの振動音も小さかった。
「エウロパで初めて声だけを支配された時はとても怖かったです。自分が信用できなくなりました。でも、海王星で再び支配されて、今度はもっと酷くて、ベイルが… その時、もういっそのことガーディアンが私を…」
セイントは何も言わずに熱心に聞いていた。彼は励ますように小さく頷いた。
「ネッススでも同じこと起きていると？」ゴーストが心配そうに聞いた。
「そうではないことを願おう」セイントが返事をした。彼は手を伸ばして慎重にゴーストのシェルの端を撫でた。「だが支配されているのはベックスだけだ！ 我々が恐れるものは何もない」