Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

己の光の理に則って生きろ。

一番最初のライフルの発射音がクレーターの弾痕だらけの壁に反響した。スコーンは無作為に狙撃者を探している。1体1体を処理する時間はほんの数秒しかかからない。
包括的に見れば、うまくこなせている仕事だ。
ジョルヨン・ティルは身を潜めている亀裂の中で体を起こし、この小惑星の荒涼とした地表を見渡した。岩々の間から人影が姿を現した。4本の腕を上げ、怯えている。スコーンではない。
リーフのこの場所に住み付いているフォールンはサルベーションに見捨てられた者たちではない。ダスクの民かもしれない。その放射線に晒された服は色褪せ、ボロボロで、もはやわからなくなってしまっている。
ジョルヨンは物資と通信コードを与えてやった。今後も助けてほしいのであれば、向こうから頼むのが道理だ。
きっと助けを求めてくるだろう。
彼はひとまずペトラに報告を送った。そして次に、簡略化された「さらなる難民がそちらに向かう」という通信を別の送り先に送る。
ジャンプシップまであと少しというところで、テキストだけのメッセージが返信されてきた。見慣れた暗号だ。「ありがとう、ジョルヨン。C」
ジョルヨンは操縦席に足を踏み入れる。そして、自分が必要とされる場所へと向かう。