Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「私は女王のために汚れ仕事を引き受ける。ときには犠牲を伴うこともありますが… 基本的には楽しんでやっています」―—ペトラ・ベンジ

ペトラ・ベンジは武器の射程距離から見下ろしていたが、そこではコルセアたちが高度な歩兵戦術を訓練していた。実弾が弾け、擦過音を立て、空気中に満ちた。永久に続く戦争によりマラ女王が地球へと向かった今、アウォークンがもう一度戦闘に出るのは時間の問題でしかない。
女王はガーディアンたちに彼女の力を吹き込むことで、目撃者の侵攻を阻む計画を立てたが、これによりガーディアンたちが亜空間を介して反撃に出ることが可能となった。女王は彼らのことを「女王の近衛」とあだ名した。
ペトラは顔をしかめた。
バンガードは頼りになる味方だということを証明してみせた。ごく最近、シヴ・アラスがレイラインのネットワークに攻勢をかけた時のことである。だがペトラは、マラ女王の力をガーディアンに使わせるに当たっては懸念を抱いていた。文明化されたように見えてはいても、光の戦士は暗黒時代に猖獗を極めた極度の野蛮からそれほど遠い存在ではない。彼女は、同様の残虐性がまだ表面下でくすぶっているのを感じていた。
ペトラはバンガードが、マラの恩恵を受けるに値する存在なのかどうか考えていた。しかし、もし目撃者がその目的を達成してしまったなら、他のことなど最早関係がない。
彼女は注意を再びコルセアの歩兵訓練へと戻した。地球や海王星での結果がどうなるにせよ、アウォークンは準備を整えておくまで。女王の怒りはそう決意した。