Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

「ナノマシンだ、ガーディアン」――サラディン卿

「でもそれは私の管轄でしょ」イコラが言う。彼女は新しく作られた災いの地の地図のホログラムをスキャンしている。羨ましい限りだ。空中偵察の最新アップデートも実装されている。
私は彼女の本革製の肘掛椅子に体を沈める。「わかっている。我々プラクシックは暗黒の蔓延を阻止し、それ以外は全部… 君の管轄だ。でもガーディアンが暗黒を常用するようになった以上、そういった役割をはっきりと線引きできなくなっているのではないか？」
イコラは「んー」と曖昧な相槌を打つ。彼女はバンガードの次の作戦を立てることに集中しているようだ。私は諦めずに、椅子に座ったまま前かがみになる。
「マヤが災いの地にベックスを送り込んでいるのなら、それは領土を広げるためだけじゃない。奴だってそこまで愚鈍ではないだろう。ケプラーで強気になったのが裏目に出て、残響の力だけでは足りなくなったんだ。奴は超因果のエネルギーを欲している。プラクシックはこのことに関心を持つべきだ」
「まるでハンターみたいな言いぐさね」イコラがニヤッと笑った。「命令は無視して、光を両手に纏って突入する。でもそれは、ウォーロックのやり方じゃないわよね」
「ああ。だが、そうあるべきなのかもしれない」私はつぶやく。
イコラは私の小言を無視した。「災いの地のことは心配しないで。ガーディアンに任せておけば大丈夫」彼女はマップの電源を切り、手でドアを示した。面会はここまでだ。
「それに、あなたがプラクシックにどんな任務を任せられてるのかは知らないけど、重要であることに違いはないはずよ」とイコラ。
「放浪者の子守を任された」私は呆れたように言った。
彼女はクスクスと笑う。「なら心配することないじゃない。言ってる間に銃撃戦に巻き込まれることになるわ」