Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

うちへ帰らせてやる。

真っ先にやられたのは哀れで脆弱なサイオンたちだった。ひとりは、重さに耐えきれない、とオルグルンに言い、その直後に船の重みに押しつぶされ、頭から脳液を吹き出して死んだ。
石の頭を持つトロバトルの子らであった残りのサイオンは、もう少しだけ長く生き延びることができた。村にいたオルグルンの祖母は、砂地で死を迎え、骨となった体が砂に削がれることを望んでいた。それが故郷でのやり方だった。
彼はスカイバーナーに志願した日に募兵官からオボルと呼ばれる銀貨をもらい、新たな教えを受けた。
「それがお前の死だ」彼女は言った。「それをポケットに入れることを絶対に忘れるな。お前の時が来たら、他のスカイバーナーがそれを回収することになる」
「銃を持て。それがお前の義務だ。帝国の勝利のために。皇帝に身を捧げよ」
オルグルンはビッグ・グラスクの葬儀をひとりで行わなければならなかった。彼はビッグ・グラスクのオボルを取るために、松明で捻じれたアーマーをこじ開ける必要があった。そして今、彼は異星人のキチンをアーマーに張り付け、手の届くところすべてにワームの胞子を塗りたくり、這ったままトンネルを進んでいた。体中アコライトの臭いがした。
最後の生存者ということは、彼が最高位の将校であることを意味する。つまり、ドレッドノートは彼の責任下にあった。
オルグルンは異臭を放つアーマーを身に着け、這いつくばってトンネルを進み、爆弾を設置してから最低限の安全な距離をとり、トリガーを引いた。彼はスカイバーナーだ。彼は誓いの言葉を言った。彼に諦める権利はない。
救出部隊が到着したら、オルグルンは彼らに報告をし、オボルを渡そうと心に決めていた。