お前の名は知っている。
「あぁ、これは私のお気に入りです」そう言ってペトラは読み始める。「初めて世界地図の作成を試みたのはネデヒだと考えられている。後々彼女の末裔はジェンシム書記官や塩類平原のコルセアとなったが、当時のネデヒはアウォークンの第6の教義を広めることを生きがいとしていた。そして、宇宙を知り、それを愛すためには、彼女はその世界にあるすべてを見つけ出し、名付けなければならなかった。「ネデヒは我々の結晶化された永久的な完全性と観察者の高貴さにサンギンたる信念を持っていた。他者の存在を記録することは、鏡のように己を映し出す。であるからして、彼女は世界のすべてを名付けることによって、真のアウォークンとは何なのかを知ることができる。「彼女は植物相や動物相、そして地殻変動や潮流に名前を付けた。新たな不死の恐怖や見えざる行動の隠された目的にも。そして、いずれ彼女の名は世界に知れ渡り、訪問者たちによる巡礼が始まった。ネデヒは表現することができない感情を簡単明瞭に伝えることができた。悩みも、恐れも、病も、声に出すだけでネデヒがそれを和らげてくれた。彼女は存在論を以てそれらを抑制したのだ」エイドが熱心にさえずる。「でも、これはすべて比喩なのでは?」と彼女は推測する。ペトラが笑みを浮かべて肩をすくめる。「どうなんでしょうね。その場で真実を書き残す者がいなければ、確かなことはわかりません」
※計算式不明瞭につき大雑把な値です
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