海を干上がらせることができる者とは?
// VANNET // タワー広域帯 // 音声チャンネル-623F // 暗号化有効 //クリプトアーキアーカイブGAMMA-2-7D// 注釈付き //機密 イコラ・レイ: あのポータルを見上げるたびに、頭の中でこの消えることのない疑念が膨らんでいく。 ミスラックス: 疑念とは知恵が投げかける影だ。疑うことによってのみ、真理を突き止めることができる。どうしたというのだ? イコラ・レイ: 私は光の研究に何世紀も費やしてきた。それを習得してきた。何かを… 理解しているつもりだった。十分と言えるほど。だが目撃者がトラベラーの側面を切り裂く光景を目の当たりにして、自分は… 無知なのだと感じた。自分がいかに何も知らないのか、ということを思い知った。 ミスラックス: 大いなる機械の存在は、多くのエリクスニーを悩ませてきた。エイドも同じような不安を抱いている。 イコラ・レイ: でもあなたは違う? ミスラックス: 多くのガーディアンが海で楽しんでいる狩りを思い出す。 イコラ・レイ: うーん。釣り。 ミスラックス: ガーディアンは、海面下こそ見えないが、そこに多くの海洋生物が生息していると信じて、釣り糸を海へと投げ込む。そして海岸で静かに立ち尽くす彼らも… 無力さを感じているのかもしれない。海を変えることなどできない。それはあまりにも強大だからだ。 イコラ・レイ: 私が釣りを嫌いになったのには理由がある。 ミスラックス: そのような力の前では、忍耐と謙虚さをもって行動しなければならない。釣り人は目に見えぬ海の奥底について思案すべきではない。これは気晴らしに過ぎないのだ。それよりも、釣りそのものに集中する必要がある。釣り糸の感触や潮の満ち引きに。 イコラ・レイ: それで上手くいくと? ミスラックス: 私は海辺に立ち、その美しさや力強さを味わえることに喜びを感じる。理解できなくとも。支配できなくとも。やがて海がその豊かさで私の敬意に応えてくれると信じている。 イコラ・レイ: … 全ては海の意思? ミスラックス: そうだ、イコラケル。その通りだ。 口述記録、終了。
※計算式不明瞭につき大雑把な値です
最新の20件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示
最新の20件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示