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邪神オリックス のバックアップ(No.4)
邪神オリックス(Oryx, the Taken King)
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![]() | 分類 | ハイヴ唯一の王 |
| 別名 | アウラッシュ アウリックス 誘導者 オズミアムの継承者 降り立ちし邪神 宿りの王 最後の真なる形状 VIP #2015 | |
| 性別 | 女性 → 男性(性転換) | |
| 能力 | 宿りの支配者 暗黒召喚 | |
| 弱点 | 胸のコア | |
| 大きさ | 計り知れない |
ワシの息子はどこだ?
クロタはどこだ?
お前達の主は、王子は、神はどこだ?
嘘をつくでない!
クロタの不在が、腹の中に穴が開いたかのように痛い。
かつてクロタの言葉で満たされていた場所が、今では飢餓しか感じぬ。
欠けゆく星よ、疲れきった空よ、ワシの声を聞け。
我が内に巻き起こる渦は、復讐で鎮めて見せよう。
かつてファンダメントを追われ、虫の神と契約したハイヴ王家の三姉妹の長女「アウラッシュ」の現在の姿であり、サバスンとシヴ・アラスの兄であるハイヴ神。
ハイヴの最高指導者であると同時に宿られた兵の王であり、虫の神アッカを殺害することで奪った暗黒の知識によって宿られた兵を生み出す力を得た。
ちなみに本来の性別は女性であり、三姉妹と呼ばれるのもそこに由来しているが、虫の神との契約で『王』の形状を取ったことで男性へと性別が変化している。
虫の神との契約は、「どんなことがあろうと探索すること、調査することをやめてはならない」というもの。
いわば好奇心のままに知ることを己の力としており、邪神となった後は暗黒(オリックスは深淵と呼んでいた)の研究に没頭することで好奇心を満たしていた。
前作において息子であるクロタをガーディアンが討ち取ったことで逆鱗に触れてしまい、大軍勢を率いて太陽系へと侵攻を開始。
フォボスに作られていたカバルのスカイバーナー基地を宿りの力で容易く滅ぼし、マラ・ソヴ女王率いるリーフの艦隊との対決も乗艦ドレッドノートの砲撃一つで壊滅させ圧勝。
太陽系の全土に宿りの力をばらまいてかつてない規模の騒乱を引き起こした。
マラ・ソヴ女王が行方不明となっている最中には夢見る都市に侵入し、最後のアハンカーラである無数の声のリベンを宿り手中に収めている。
その後はエリス・モーンとケイド6の助けを借りたガーディアンにドレッドノートへの侵入を許し、オリックスは直接対決を挑むも敗北し玉座の世界そのものであるドレッドノートの深部へと撤退する。
そして玉座に対するレイド作戦が実行されると、天に届かんばかりの巨体となってガーディアンを迎え撃つが、遂に玉座の中で討たれ完全に滅ぼされた。
その貪欲な心は死後も残され、エリス・モーンの手によってハイヴを滅ぼす力をもった強力な武器へと作り替えられた。
オリックスを討ったガーディアンは彼の玉座を継承する資格を手に入れており、もし引き継いでいればオリックスが敗れようとも彼の論理が証明されるはずだった。
しかし、ガーディアンは玉座を継承することなく去り、オリックスが何十億年もかけて完成させた論理は小さな光の戦士によって呆気なく覆されることとなった。
エピソード異端で「誘導者の残響」として記憶だけが復活した。
だが敗北したのに存在し続ける己自身もオリックス復活を企む妹たちも、剣と血の魔術に反する異端であると考え、最後は自ら望んでガーディアンに破壊された。
邪神オリックスはファンダメントという大部分が海に覆われている海洋惑星に、ハイヴの一勢力「オスミウムコート」の王家の長女アウラッシュとして生まれた。
ファンダメントは52の衛星を持つ511の様々な種族が住む惑星だ。
航海士であり探究者であるアウラッシュには二人の妹がいた。思慮深く、知識にあふれ、マザーとなることを望む次女サソナ。勇敢で戦いの才に恵まれた、ナイトに憧れる三女シイ・ロ。
彼女たちは敵対するハイヴの勢力「ヘリウムコート」の動向に注意しながら成長していった。
だが彼女たちが2歳になるころに、オスミウムコートの王家の教育係でオラシュたちの教師である無性のマザー、タオクスが王家に見切りをつけ、ヘリウムコートの戦士、ヘリウムドリンカーと結託して謀反を起こした。
父であるオスミウム王はヘリウムドリンカーのナイトに討たれ、オラシュら姉妹たちは催眠効果のあるベイトスターを使うことで難を逃れ、船を駆ってヘリウムコートから脱出することができた。
姉妹たちは船のマストに左手を置き、右手に握ったナイフを左手に突き立て、マストに血の痕を残し、タオクスへの復讐と、王国の奪還、父オスミウム王が最後に残した遺言の追求をそれぞれの目に誓った。
オスミウム王は「朔望」という衛星の軌道の変化に恐怖していた。ファンダメントを周回する52の衛星は絶妙な軌道で巡っていたが、王は大規模な満潮を引き起こす衛星の軌道周期が訪れることを知ってしまったゆえに狂ったような奇行を繰り返していたのだ。
朔望によって大規模な満潮が起こり、そして朔望が過ぎることによる潮の揺り返し、巨大な津波がファンダメントを呑み込む。アウラッシュは文明を呑み込むほどの大きな波、神の波を阻止、もしくは生き延びる方法を探した。
姉妹たちはシブビ・メールストロムでニードルシップという古代の遺物の船を発見し、修理して自分たちのものにした。
だがアウラッシュは焦っていた。アウラッシュたちハイヴの寿命は10年程度しかない。船の仕組みを理解し修理を終え、航海に出る頃には姉妹たちは5歳になっていた。
このままでは自分たちはタオクスに復讐を果たす前に死んでしまう。父を討ったナイトが死んでしまう。オラシュは誓いを守るために偉大で強力な秘密を見つけることを求めた。
姉妹たちはニードルシップでファンダメントの深部に向かった。
さらなる時間。さらなる命を求めて。
姉妹たちは世界の表層を突き抜け、核に迫るために降下していった。ニードルシップが記す、ファンダメントの地図を貪るように読みながら。
ファンダメントに生息する様々な怪物と出会いながら、ニードルシップは降下する。
そして静かなところにたどり着いた時にオラシュは船のセンサーを起動した。
怪物のもがく音、大陸の衝突、ヘリウムネオンの雨、遠くの海が隆起するうなり、様々な音が聞こえる。海が遠くの衛星に引っ張られている。
朔望は本当だった。朔望は既に始まっていた。
古き伝説の生物、リヴァイアサンが彼女たちのニードルシップにのしかかった。リヴァイアサンは言う。
「戻らなければならない。ディープから己を守るのだ。世界から己を守るのだ。戻らねばならない」
リヴァイアサンはスカイとディープとの戦いを見ていた。
リヴァイアサンはアウラッシュら姉妹たちにファンダメントの上層、スカイへ戻るように言う。
スカイは安全だ。ディープは無慈悲だと言う。
だがアウラッシュは反論する。もはや上層には、スカイには破滅しかない。絶望しかない。姉妹たちは叫んだ。
私たちの命は短く絶望的だ。世界がそう決まっていても、私はそれに甘んじない!
タオクスのような人々の勝利が決まっていても、私はそれを許さない!
世界が変わるまで叩き続ける!
邪魔をする者は殺す!
姉妹たちは抗うことを選んだ。あるがままを受け入れるように諭すリバイアサンの言葉をはねのける。
スカイはいつだって自分たちに希望を見せてくれなかった。スカイではいつも苦しみとともに生きてきた。
だが自分たちに希望を見せ、道を示す虫がいる。父が朔望を探究する中、語り掛け続けた虫が。
その虫が導くのだ。もっと深くへ。ささやきが導く場所へ。
姉妹たちはより深くへ降下した。
姉妹たちはファンダメントの深淵部で、神と邂逅した。
ユルという神の虫と。
ユル、エイル、ソル、ユール、アッカはファンダメントの深淵、ディープに閉じ込められ、育ち、強大な力を持っていた。
彼らの目的はわからない。だが抗い、絶滅に立ち向かうために力を求める者を待っていたと言う。
愛しき宿主を。
神の虫ユルは言う。
スカイやリヴァイアサンのあらゆる力がアウラッシュたちハイヴを滅ぼそうとしている。
お前たち王子を助けたい。それぞれに取引…共生を申し出る。
神の虫たちの子供たち、幼虫を自らの体に取り込め。
それによって寿命に縛られることのない、老いのない永遠の命を手にすることができる。
か弱い自らの体を思い通りにする力、肉体を支配することができる力を手にすることができる。
世界の不完全さ、不正、不便さを修復する力を手にすることができる。
法則を超越する。もはや縛られることはない。
だが与えられた永遠に対する対価もまた、永遠だ。
神の虫により力を与えられた者は、自分たちの本質に従わなければならない。
アウラシュは子供たちのために永遠に探検と探究を続ける。
サソナは狡猾さを永遠に捨てない。
シイ・ロは永遠に力を試し続ける。
自らの本質に背く時、虫が姉妹たちを飲み込む。
そして力が増すごとに、虫の食欲も増す。
だが、我々が差し出すのは永遠だ。銀河でのチャンスを提供する。
ハイヴの王子たちよ、自らの種族に永遠をもたらそうとは思わないか。
手を伸ばしてつかめ。私の体をお前の聖体にするのだ。
姉妹たちは神の虫たちと協定を結んだ。
姉妹たちは永遠を手に入れた。
同時にオラシュたちは神の虫と心を繋げることができた。
神の虫たちもまた、姉妹たちの肉体に共生する虫を通して世界を見ることができた。
神の虫たちはニードルシップに大量の虫を乗せた。上層へ向かうのだ。自らの一族を救うために。世界に広めるのだ。
共生を拒む者は見せしめにしろ。朔望により世界は波に呑み込まれる。どちらにせよ死ぬのだ。
救える者だけを救え。
アウラッシュは虫により自分の肉体を支配する力を得た。
いずれ王へと変異した時、アウラシュはどのような成体の名前をつけるのか。
神の虫は訊ねる。アウラシュは答えた。
私はアリックス。「長い思考」という意味だ
姉妹たちは変異した。
アウラシュはハイヴの王、アウリックスへ。
サソナは鋭い知性を持つマザーの変異体、サバスンへ。
シイ・ロは征服を愛するナイトの変異体、シヴ・アラスへ。
リバイアサンは神の虫たちをディープに何百万年も閉じ込めた。
スカイもまたアウラシュたちハイヴを、ファンダメントに住む様々な種族たちをファンダメントに閉じ込めた。
スカイが操るのは宇宙の従属哲学だ。正しい行いによって苦しみから逃れられるという恐ろしい嘘を前提に、スカイは文明を作り上げた。
それらの膨大な偽りの法則は、最後の美しい論理を否定するかもしれない。
スカイの嘘は言わば、水を燃やそうとするもの。
喪失と競争で溢れる現実と正反対の性質なのだ。
だがディープでは、何も従属させない。自由こそが、ディープに住まう者の情熱だ。
我々、神の虫は宇宙の最終的自己鍛錬の栄光の達成、すなわち宇宙の完成のために存在する。
戦いは激しく続く。やがてファンダメントを飲み込むだろう。
神の虫は満足していた。
神の虫の幼虫を使って誕生したナイトなどの強力な戦士。
アウリックスたちが作った新たなハイヴの軍勢は共生を拒んだ者たちを後退させていった。
水素の泉へ撤退したタオクスもその一人だ。
アウリックスは有能だ。先のことでも証明されている。
征服を愛するシヴ・アラスによってファンダメント表層の約2%がハイヴの支配下になった。
神の虫の力は絶大だ。ファンダメントで最下級、最弱の地位に甘んじていたハイヴがここまでの躍進を遂げたのだ。ハイヴは神の虫を信奉する。
だがまだ不十分だ。祖国であるオスミウムコートを奪い返すだけでは。ファンダメントを支配することでもだ。
まだまだ足りない。
朔望は過ぎた。神の波が2年以内に訪れる。
タオクスと生き残った拒みし者たちはカハン・アトル方面へ逃げた。
彼女はファンダメントの扇動した種族たちをアリックスへけしかけるつもりだ。
ファンダメントには511の種族が住む。どれか一つくらいはファンダメントを、この世界を去るための技術を持っている種族がいるはずだ。
だがリバイアサンのエージェントが休むことなく船やエンジンを破壊し続けている。
アウリックスらハイヴをファンダメントに閉じ込めようとしている。
神の虫は言う。
船を造れないなら、船になるしかない。
カハン要塞を制圧しろ。そこにいる全ての者を殺せ。お前の行いによって、宇宙を切り開き、軌道に移動するために必要な論理が手に入るはずだ。
神の虫は嗤う。
現実とは素晴らしい肉体だ、我らが将軍。
堪能させてくれ。
虫の成長を感じる。
自分の意志が法則を超え始めている。
だが、長く思考する中で悲しみを感じることがある。
神の虫は言う。
我々は壮大で神聖な任務を実行しているのだと。
我々の戦いは神聖な行いだと。
その通りだ。
神の虫と協定を結んだ私にとって、存在することは戦いである。
存在するために奮闘するのだ。
最後までやり抜くことでしか、無条件の勝利で宇宙を完成させることができない。
私たちはファンダメントの核から自由となった。
サバスンのカッターの飛行準備はできている。
シヴ・アラスの勝利によって、カハンで傷を切り開いた。
軌道を静止に導く傷だ。
まさに、空間を超える力。私たちは船となったのだ。
神の虫たちは協定に忠実だ。
神の虫は言っていた。
ファンダメントに未来はない。だがその衛星は素晴らしい居住地となる。
上昇するのだ。
緑色に燃える空の下、アウリックスの玉座の世界で三姉妹は嘆いていた。
サバスンがいくら戦略を立てても、飢餓を満たせるだけの戦いを起こせない。
シヴ・アラスがいくら殺戮しても、激しく戦うほど虫の要求は大きくなる。
アウリックスは身を守るために力を使わぬよう宇宙に遠征に出れなくなり、それがさらに虫の飢えを増す。
喰わせれば喰わせるほど飢餓を増す虫の飢えに、ハイヴたちの戦いが追い付かなくなってきたのだった。
アウリックス王は言った。
方法が一つある。
だが大きな力を、1人では引き出せないほどの力を要すると。
その言葉に、二人の妹は声を上げた。
私ほどの強者の命を奪うことで証明される力を使え、私を殺せと、シヴ・アラスが言った。
アウリックスは妹の首を切り落とした。
私ほどの頭脳を持った者の命を奪うことで証明される狡猾さを使え。私を殺せと、背後に短剣を隠し持ったサバスンが言った。
アウリックスはシヴ・アラスの速さと力を使い、サバスンに全く動く間を与えずに首を切り落とした。
最高誘導者。死の地図で誘導する者。
2人は剣の世界で真の死を迎え、アウリックスはアッカと呼ばれる虫に会いに行った。
王は秘密を司る虫、真実が偽りに変わるまで真実を拒絶し続ける虫アッカの前に立った。
そしてこう宣言した。
我が名はアウリックス、ハイヴ唯一の王であり、秘密を受け継ぐために来たと。
秘密を与えることはしないとアッカは答えた。
アウリックスは、与えるのは天空のすることであり、汝は崇拝する深淵は必要なものは取れというと反論した。
アッカは何も言わなかった。
この真実を否定すれば、それが偽りになるかもしれないからだ。
アウリックスは続けた。
虫が我々を蝕もうとしている。
己の力で取ったのではなく、与えられたものだからだ。
ワシはここで、必要なものを汝から取る必要がある。我が神である汝から。
アッカはお前にそんな力はないと言ったが、それは偽りだ。
アウリックスは妹達の、サバスンとシヴ・アラスの命を奪い、2人を殺したことによって剣と血の魔術を得た。
今のアウリックスは、アッカよりも強くなっていた。
最高誘導者のアウリックスは、その剣、言葉で神に切り付けた。
アッカを切り刻み、その死体から深遠を呼び出す秘密を得た。
アウリックスはこの秘密を石版に書き記し、この石版を破滅の石版と呼び、腰に付けた。
そしてアウリックスが戻った時、王はこう言ったという。
「ワシは邪神オリックス。命を奪い、自分のものにする力を司る」
ハイヴの神クロタは追放され長い放浪を経て父オリックスの偉大さを理解し、父を崇拝する神殿を作り呼びかけた。
だが、オリックスが太陽系に到着した時既に息子クロタはガーディアンに討たれており激怒し太陽系に大規模な侵攻をかけた。
一時は全惑星に攻撃を仕掛けていた物のクロタの残り香を使って亜空間に侵入してきたガーディアンに討たれ、さらに玉座の間に追撃され完全に葬り去られた。
後に亡骸はタイタンのメタンの海に落下し、サバスンはこれを復活させようとしたがガーディアンに阻止された。
目撃者の死後に放たれた「誘導者の残響」は、「邪神」となる前(アッカを殺害する前)のオリックスの記憶のコピーだった。
誘導者の残響は「剣と血の魔術」を厳格に信奉し、己を殺した主人公を後継者と認め、それらに異論を挟む妹たちを異端や似非物と批難した。
だが妹たちが腐ったー剣と血の魔術に背き家族愛を優先するー原因は、コピー以降の己の愚行(妹たちに真の命を返し蘇らせたこと)にあると自らを戒め、さらには残響と言う存在そのものが過ちであり自分は滅びるべきだと主張。
ガーディアンとエリスによる拘束に抵抗しつつも、オリックス復活を臨む妹たちの策略を阻止するためガーディアンに協力、最後は望んでガーディアンの手で破壊され邪神の矜持を守り抜いた。
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