私はユル。正直な虫だ。
私の道を見ろ。私がどれだけ移動しているかを。私の重々しい力を見ろ。 私は長くて螺旋を描くように体を巻いている。 見ろ。この顎を、収めた羽を。私の体と共存する巣を見ろ。 私は実り豊かだ、アウラッシュ。私は命の始まりであり、終わりである。
エイル、ソル、ユール、アッカを見ろ。高潔な虫達だ。 我々を見ろ。そして、我々こそが善であると知れ。
何百万年という時間、我々は深遠に閉じ込められて暮らしてきた。星の向こうから郷地に生命を呼び込んだ。 その生命が絶滅に抗う可能性を願って。永遠のような時間、お前達が来るのを待っていた...
我々の親愛なる宿主達よ。(憂愁の書より)
虫の神(Worm Gods)は、ハイヴの故郷であるファンダメントの海底深くに潜んでいた巨大な古代の寄生虫たちである。 虫(ワーム)と名付けられているが鋭い顎と牙を持ち、巨大な翼を有する個体が存在することも示唆されている。
虫の神は5体存在し、名前はそれぞれ実直な虫ユル、秘密の虫アッカ、秩序の番人エイル、永遠の飢餓ユール、無数の意志ソル。 それぞれが暗黒の強大な眷族であり、神の如き力を暗黒から直接引き出す術を持っている。
かつてはトラベラー、そしてその眷族であるリヴァイアサンによってファンダメントの深海深くに封印されていた。 そこに祖国を奪われたハイヴの王女たちであるアウラッシュ(後のオリックス)、サソナ(後のサバスン)、シイ・ロ(後のシブ・アラス)の三姉妹が現れ、虫の神たちは取引を持ちかけた。 すなわち、彼らの幼虫たちを身体に共生させることで、永遠の命と法則を変えうる力を得る代わりに、己の本質に永遠に服従し光とトラベラーの敵対者になれ、という取引である。 アウラッシュら三姉妹はこの取引に応じ、自らを含めたハイヴの一族に幼虫を寄生させ、本来とはかけ離れた強大で凶悪な種族へと変貌させた。
現在トラベラーの敵対者となっているハイヴたちは、全員が虫の神の子どもである幼虫を体内に宿すことで力を発揮している。 いわば、ガーディアンが敵対している「ハイヴ」が誕生するきっかけとなった元凶といえる存在である。
ハイヴからは神として信仰の対象になっており、信仰対象としての神格はオリックスら三姉妹をも超える文字通りの「最高神」である。 一方オリックスは5体のうちの1体であるアッカを殺害し、その知識を奪ったことで同様の力を持つ「邪神」になった。 その後、アッカの骸は何らかの形で復活してオリックスに再び戦いを挑んだものの、またもや敗れてドレッドノートの建造素材にされている。
虫の神を含めた「虫」たちは寄生虫であり、他の種族と共生関係になることでその生物に力を与える。 代わりに貪欲なまでに光を喰らい、足りなければ宿主そのものを貪って死に追いやってしまうというリスクがある。 なおのこと厄介なのが、光を喰わせれば喰わせるほど虫たちの飢餓はより大きくなってしまい、普通に光を集めていたのではやがて飢餓を満たすことが出来なくなってしまうということである。 つまり虫の神たちがハイヴに語った「共生すれば永遠の命になる」というのは真っ赤な嘘であり、オリックスら三姉妹も一時は虫の飢餓に負けて自滅寸前に追い込まれたことがある。
オリックスはこの飢餓を解決するべく、「必要以上の光は上納する」という手法をハイヴ全体で取り入れた。 地位が最下層のスロールはアコライトに、アコライトは指揮官であるナイトやウィザードに、ナイトやウィザードは高位の亜空間ハイヴに、そして亜空間ハイヴはオリックスら三姉妹に。 こうしてハイヴが勢力を広げれば広げるほどオリックスたちに多量の光が届けられるようになり、飢餓の問題は解決された。
ハイヴが宿す幼虫はとても小さく、体長は1メートルほどもない。 丸みを帯びた頭と背中の6本の短い棘、尾には2本の棘があり、ハイヴたちと同様に3つの目を持っている。
一方で成虫の虫、特に最高位の虫の神たちは信じられないほど巨大であり、アッカの亡骸から作られたドレッドノートの大きさからもそれは伺える。 また、虫の神の一柱である正直な虫ユルは「翼」を持つとされているが、本ゲームに登場する無数の意思ソルは翼が無く、神の中にも体形や体格に個体差があることが分かっている。
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