暗黒 のバックアップの現在との差分(No.16)
TITLE:暗黒 TITLE:暗黒(The Darkness) * 概要 [#h6ffa7fb] 光がトラベラーを起源とする物理領域の因果超越エネルギーであるように、暗黒はベイルを起源とする精神の領域で働く因果超越エネルギーである。 いずれもただのエネルギーであり、それ自体に善悪や正邪は存在しない。 #br * 説明 [#da145e7b] ''暗黒(The Darkness)''または''深淵(The Deep)''は、Destinyシリーズを通して語られ続ける最大にして最悪の脅威。 遥か古の時代からトラベラーと敵対してきた宿敵であり、かつて人類が築き上げた黄金時代を「大崩壊」によって終わらせた存在である。 [[ハイヴ]]や[[宿られた兵]]をはじめ、[[スコーン]]、[[ナイトメア]]など、暗黒の力によって誕生した脅威は数知れない。 #img(,clear) #contents * 概要 [#h6ffa7fb] 概要で最大最悪の脅威と述べたが、暗黒という言葉は''エネルギーとしての「暗黒」''と''トラベラーの敵対者としての「暗黒」''の2つに分けることができる。 -エネルギーとしての「暗黒」 ガーディアンがステイシスやストランドという形で活用している暗黒がこれにあたる。 光と同じく因果を超越することを可能にするエネルギーであり、''これ自体はただのエネルギーであるため邪悪な意思は存在しない。'' そして光の加護を受けたからと言って使い手が必ずしも聖人ではないように、暗黒を受け入れたからと言って必ずしも使い手が悪人になるわけではない。 [[ナイン>ケル・エコー]]の言葉を借りれば、光も暗黒も等しく生き残るために利用できる「道具」であり、使い方次第で善にも悪にもなれると言える。 &br;オシリスの見解によると、光は物質の領域、暗黒は精神の領域に作用する因果超越力である。 ステイシスは自他を制御する力であり、制御できなければ暴走を招く(この点から、暗黒は抑制の欠けた力で強い意思なしでは邪悪に堕ちる危険を伴うとみなされてきた)。 一方で、ストランドは制御を手放すことで扱える力であり、無理に制御すると大きな反動を生じる。 //ただし、光はそれ自体が制御された力だが暗黒の制御は使い手に任されることから、暗黒を使う者は邪悪に堕ちる危険を伴い、使う者には強き意志が必要と指摘されている。 * 光と暗黒の関係 [#j896ade4] 光も暗黒も因果超越力であり、時空を超越して作用する、と性質は似ている。 暗黒の力(宿りの汚染)がトラベラーの破片の中で光と共存するなど、相反する力や反発する力ではなく親和性があることも示唆されている。 #br 一方で、起源や働きかける領域が異なる。 |-|光(The Light)|暗黒(The Darkness)|h |起源|トラベラー|ベイル| |領域|物質の領域のエネルギー|精神の領域のエネルギー| |記憶|消去する|復元する| |応用例|ソーラー(破壊と創造)&br;アーク(変化)&br;ボイド(存在や空間)|ステイシス(制御)&br;ストランド(繋がり)&br;ナイトメアやディープサイト(記憶)| * 暗黒の起源 ベイルと最終形態 [#i76d5e51] ''ベイル(The Veil)''が暗黒の起源であり、ベイルはその暗黒の力で最終形態を誕生させる。 ''「最後の形状」「最終形態」(Final Shape)''とは滅ぼすことのできる全てが滅んだ時に残る存在である。 #br -トラベラーの敵対者としての「暗黒」 「深淵」と呼んだ場合はこちらを指すことが多い。 この宇宙が始まるよりも前に、トラベラーの前身である''庭師''とフラワーゲームを行っていた''農家(The Winnower)''を起源とする。 理解を助けるために述べると、農家と和訳されているが、winnowは本来「ふるいにかける」という意味合いの単語である。 マラ・ソヴ女王いわく「暗黒に潜む声」であり、[[宿られた兵]]や[[ハイヴ]]、[[スコーン]]、ピラミッド艦隊の全てを統べる存在である。 多くの文明を繁栄させ宇宙に複雑さをもたらすトラベラーとは逆に、闘争による単純化の果てに''「最後の形状」「最終形態」(Final Shape)''と呼ばれる唯一の存在が生き残ることを目指している。 これまでの宇宙では[[ベックス]]が常に最終形態として生き残っており、それを覆そうとトラベラーが宇宙に直接参入したことで暗黒もまた宇宙に直接参入した。(詳細は[[ベックスの起源>ベックス#w7624524]]も参照) 後に暗黒に潜む声の主が''「[[目撃者]]」''であると判明し、目撃者こそが''「トラベラーの敵対者としての暗黒」''の正体であると目されている。 &br;直属のしもべとして''「門弟」''がおり、最初の門弟''「[[ルラク>目撃者の門弟ルラク]]」''によって虫の神と[[ハイヴ]]は目撃者の従属種となり、更にハイヴの王である[[邪神オリックス]]が他種族を暗黒で歪めたことで[[宿られた兵]]が生まれた。 また、[[エリクスニー]]が暗黒の力によって変異した[[スコーン]]は宿られた兵同様に目撃者に従属している。 [[ナイトメア]]は「エネルギーとしての暗黒」から産まれた存在であり、これ自体は中立的である(ただし恐怖など負の感情を具現化するため結果的にガーディアンと敵対することが多い)。 ベックスは種族としては目撃者に従っていないが、暗黒(目撃者)を信奉するベックスグループとしてブラックガーデンを拠点とするソル・ディバイシブが存在している。 **目撃者の門弟 [#cdb88dc8] ''王ではない。神でもない。門弟。予言者。存在に尽くす救世主。不滅の目的。特権。 ── 目撃者の門弟ルラク'' トラベラーと接触した[[目撃者]]の種族はベイルの暗黒も手に入れ、トラベラーを失ってからも暗黒の力をふるい続けてきた。 大崩壊時に[[最後の苦痛の神、ネザレク]]を暗殺した[[サバスン]]がベイルを略奪して海王星に隠した。 現在ベイルはネオムナのクラウドアークを動かすための電池である。 #br ''目撃者の門弟(Disciples of the Witness)''は、目撃者の教えに従い暗黒の力を行使する直属のしもべ達。 出身の種族は様々だが、目撃者自身を除けば最も強大な暗黒の使い手であり、目撃者の目標たる「最終形態」の実現に奉仕するべくピラミッド艦隊と暗黒の軍勢を率いて活動している。 目撃者に最も近い存在ともいえる門弟たちだが、実は''門弟さえも目撃者が目指す「最終形態」が何かについて明確な答えを持っていない。'' そのため門弟は目撃者の言葉や哲学をそれぞれが独自に解釈して最終形態を推察しており、結果として門弟それぞれで最終形態へのアプローチが異なっている。 &br;既知の門弟 - [[ルラク>目撃者の門弟ルラク]] - ルブレイ人の門弟。最初の門弟でありハイヴワームの父。 - [[ネザレク>最後の苦痛の神、ネザレク]] - [[トーメンター]]の門弟。第一次大崩壊の使者。 - [[カルス>カルス皇帝]] - [[カバル]]の門弟。第二次大崩壊の使者。 - 名称不明の門弟 - 伝承「連星の軌道」の語り手として言及される未知の門弟。 **ピラミッド [#k768eefa] 巨大な三角錐のような形状をした、無数の''黒き艦隊''。 「大崩壊」より以前から月の深部に1隻が眠っていたほか、カバル大戦におけるトラベラーの覚醒をきっかけとして数多のピラミッドが彼方で目覚めた。 ベイルが「農家」の可能性はあるが断言はされていない。 #br Destiny2ストーリー開始時のムービーではかつて暗黒が襲来した「大崩壊」の様子が映されており、そこではピラミッドと同じ三角形の影がトラベラーに迫っている。 大崩壊ではピラミッドが現れ、1日目で空が暗黒に覆われ、2日目にトラベラーが陥落したという((D1では大崩壊の詳細は全く明かされていなかったがD2で判明。多くのNPCが知っていること、つまりピラミッドの存在と大崩壊の経緯は「常識」のようだ))。 そのためピラミッドはトラベラーの敵対者たる暗黒そのもの、もしくはハイヴ以上にそれに近い勢力であると推測されており、暗黒と同一視する人物も少なくない。 農家は庭師と並び宇宙誕生以前から存在している因果超越存在である。 彼らの行った宇宙創造のゲーム「庭師と農家のゲーム」では、庭師(おそらくトラベラー)が種を増やし、農家(The Winnower、別名:選別者)が種を絞り込む役割を担う。 そして宇宙に最終形態が誕生すると、庭師が宇宙を再創造する、ということを繰り返し、二人は宇宙を外から観察していた。 だが、毎回単純なルールの下では[[ベックス]]が常に最終形態として生き残ってしまう。 農家はこれを美しいと考えていたが、結果に不満を持った庭師がルールを複雑化、二人は喧嘩した挙句に宇宙に自らを直接組み込んだ(詳細は[[ベックスの起源>ベックス#w7624524]]も参照)。 こうして庭師と農家と言う2つの異物(因果超越存在)がこの宇宙の一部となった。 #br 内部は廊下や階段など人間サイズの種族が生活していたと思わしき構造になっており、「黒き艦隊」という呼称が用いられていることから正体は''巨大な戦艦''であるらしい。 戦艦自体が暗黒エネルギーの巨大な発生源であり、月のピラミッドは[[ナイトメア]]を生み出し、エウロパのピラミッドはガーディアンや[[ハウス・オブ・サルベーション>暗黒のケル、エラミス]]にステイシスの力をもたらした。 ベイルが農家だとする説の根拠は、因果超越存在が2つあるはずでトラベラーとベイルがそれに該当すること、光と暗黒の対称性、目撃者が目的(構造や農家)を求めベイルを発見したことが挙げられる。 目撃者はトラベラーの光を「活殺自在の混沌」、ベイルの暗黒を「混沌を削り取る力」と評し、暗黒が最終形態を生み出すと考えているがこれは庭師・農家の役割とも矛盾しない。 ただしベイルが農家と言明されていないことから、伏線や意図的なミスリードの可能性もある。 * 深淵(The Deep)と暗黒(The Darkness)の混同 [#v1719d29] 大崩壊からごく最近まで暗黒と深淵は区別されず、暗黒としてひと括りにされてきた。 #br トラベラー同様に因果を超越した存在である。 ゴーストを一時的に洗脳状態にしたり、トラクタービームで補足したガーディアンを中に引きずり込んだり、ラスプーチンの攻撃に耐え逆にシステムダウン・無力化に追い込むなど現時点では圧倒的な力を見せつけている。 実際には異なる。 ''深淵(The Deep)''はトラベラーの敵対者[[目撃者]]であり明確に邪悪な意思を持つ(深淵の詳細は[[目撃者]]参照)。 #br またこれらは大崩壊以降、太陽系の各惑星、衛星に今なお埋まっているとされている。 ** ピラミッド・スケイル [#za00f1b7] ピラミッドの周囲に現れる、小型のピラミッド。小型と言っても20m以上ある。 ピラミッドがラスプーチンに反撃した時は周囲に多数が現れたり消えたりしていた。 役割・性質は一切不明。 それに対して、''暗黒(The Darkness)''はただの因果超越エネルギーでありそこに意思はない。 光の加護を受けたからと言って使い手が必ずしも聖人ではないように、暗黒を受け入れたからと言って必ずしも使い手が悪人になるわけではない。 [[ナインの言葉>ケル・エコー]]を借りれば、光も暗黒も等しく生き残るために利用できる「道具」であり、使い方次第で善にも悪にもなれると言える。 #br 大崩壊は暗黒のエネルギーを扱うピラミッドによって引き起こされ、暗黒時代には暗黒のエネルギーを操る異星人によって人類は苦しめられたため、暗黒が邪悪であると言う理解が広まった。 実際に、[[ハイヴ]]、[[宿られた兵]]、[[スコーン]]、[[ナイトメア]]など、深淵側は主として暗黒の力を振るうため区別が難しいだろう。 しかも預言者は長年「トラベラーと光は人類を守る善、暗黒は邪悪」と言う教えをシティに広め、暗黒研究を妨害した(光と暗黒の対称性を説いたウランタン派や暗黒研究をしたオシリスを追放した)。 結果として人類は暗黒の正体を長年把握出来ず、「暗黒」は遥か古の時代からトラベラーと敵対してきた宿敵=邪悪な存在であると理解し、フォールン、ハイヴ、ベックス、もしくはピラミッドが暗黒その物だと考える一派すらいた。 この状態は近年まで続いていたため、古い記述における「暗黒」は深淵と暗黒、両方を混同している場合がある。 #br **ベールに包まれた像 [#qa4e94bb] 月のピラミッド内部で初めて発見された、ベールに包まれた女性のような像。 その後[[ブラックガーデンの奥地>救済の庭園]]でも発見され、ソル・ディバイシブ・ベックスによって守られていた。 [[エウロパ]]でもこの像がクロビス・ブレイ1世によって永久凍土の中から発見され、「クラリティ・コントロール」と名付けられてエクソテクノロジーに利用された。 [[ナイトメアの根源]]でも隠しクレート部屋に比較的小型のベール像が置かれている。 詳細は現時点では不明。 近年になり預言者の死、ナインからの接触、目撃者の太陽系到達、ベイルの発見により、''暗黒(The Darkness)''と''深淵(The Deep)''は明確に区別されるようになった。 マラ・ソヴ女王はアウォークンの操る異能が暗黒・光両方に根差していることもあり、早期から「邪悪な意思」「暗黒に潜む声」として深淵の存在を認識し秘密裏に敵対していた。 またナインは「光も暗黒も生き残るための手段だ」と考える放浪者にデリレクトを与えてガーディアン達が暗黒を道具として利用するよう差し向けたり、 主人公、エリス・モーン、放浪者に[[予言]]や[[天誅]]を与え光も暗黒もただの道具であることを指し示した。 * 暗黒は邪悪か否か [#k742618f] 暗黒は邪悪な意思を引き出す悪しき存在と言う捉え方はある面では正しく、ある面では正しくない。 #br * ネームドエネミー [#y69340eb] - [[目撃者]] - [[目撃者の門弟ルラク]] - [[門弟カルス>カルス皇帝]] - [[最後の苦痛の神、ネザレク]] - [[目撃者の使者、カヴァウースト]] 光の力は抑制の効いており、使役者の意志通りに制御することが容易い。 しかし、ステイシスは自他を制御する力であり強い意志で制御しなければ暴走を招き、ストランドは制御を手放すことで扱える力である故に無理に制御すると死につながるほどの大きな反動を生じる。 [[光のケル、ミスラックス>ミスラックス・フォーセイクン]]も若い頃には「ネザレクの聖櫃」に魅入られ蛮行を繰り返していた。 この点から、暗黒は抑制の欠けた力であるため強い意思なしでは邪悪に堕ちる危険を伴う。 * 暗黒の力の利用 [#d2b2320b] - ナイトメア 目撃者の門弟ネザレクが設置したピラミッドの防衛装置。暗黒の力を利用し、過去の記憶から恐怖を具現化させる。 ただしナイトメア自体も暗黒でありそれに善悪はなく、恐怖を克服することでナイトメアがそれを生み出した人間の力とも成り得ることが証明されている。 - ディープサイト サバスンの玉座の世界で発露する、過去の記憶を見る力。 *ベールに包まれた像 [#qa4e94bb] ベールに包まれた女性のような像。主人公は暗黒に関連する場面で幾度となく出くわしてきた。 深淵か暗黒の何れかに関係していると思われるが、詳細は現時点では不明。 - [[砕かれた玉座]] ヴォルゴス戦の後に置いてある - 月のピラミッド内部に安置されている - [[ブラックガーデンの奥地>救済の庭園]] ソル・ディバイシブ・ベックスによって守られている。 - [[エウロパ]]、ディープストーンクリプト クロビス・ブレイ1世によって永久凍土の中から発見され、「クラリティ・コントロール」と名付けられてエクソテクノロジーに利用された。 - [[ナイトメアの根源]]、地球軌道上のピラミッドの内部 隠しクレート部屋に比較的小型のベール像が置かれている。 - [[深淵のシーズン]]のシネマティック 目撃者が暗黒を手に入れた下りで縦に輪切りにされたベール像が表示されていた。 #br *関連 [#rcd4bc1d] #include(エネミーリスト,notitle); *コメント [#Comments] #pcomment(,reply,20,) |
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