「ハイヴは私達と同じものを見ていない。もっと先を、永遠の中を見ている。暗黒の中をな」 ——エリス・モーン
III: 異端者
邪神の怒りが天空を揺るがした。
許されることではなかった。オリックスは虫と心を通わせ、そして飲み込んだ。彼は神だった。ノクリスには、そのような行為を行うことは冒涜であった。そして、剣と血の魔術に逆らうことは異端だ。
ノクリスは追放された。彼の名はワールドグレーブと憂愁の書から削除された。神の怒りにより、好まれざる息子の記憶は全て覆い隠された。永続に反抗の色を見せ続けるあの像を除いては。
だが、好まれざる息子は平穏を感じていた。父の王国から追放され、彼は自由になった。彼は邪神ができなかったことをするだろう。この宇宙に自分の爪痕を残すだろう。
ソルはその恐ろしい目を司祭に向けた。
「我が虫の主よ、お聞きください。我々は軍を編成し、あなたの名の下に死しては蘇り、そして敵の魂をあなたの糧として捧げましょう」
「お前は何を望む?」
「火星です」
(説明)
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