スピード狂で、かっこよくスピードを出すのが好きなゴースト用。
「新しいプロジェクトが要るな」 「要らないですよ」。マーカスのゴーストは作業台へ浮遊していった。マーカスは作業台の上に頭を載せ、こめかみを台にどんどんと軽く打ちつけていた。「この部屋だけでも、作業途中のスパローが3台あるのです。それに、イコラから頼まれたものもまだ終わっていないでしょう。やることは十分ありますよ」 マーカスは頭を傾けてゴーストを睨んだ。「ディディ。真面目に言ってるんだぞ」 「もちろんです」 マーカスはうなった。 「分かりました」。ディディはマーカスのスパローレース用の真っ赤なスーツが掛けられている壁へ浮遊していった。「こういうのが欲しいなと、ずっと思っていたんです。私が装着できるものを」 「そうなのか?」 「おかしいですか?」 「全然!」 マーカスはさっと立ち上がった。「最高だ。お前にだって当然レース用のシェルが必要だよな。これまでにない派手なシェルを作ってやるぞ!」 そう言うと、マーカスは浮遊しているゴーストのシェルにキスをした。「ありがとうな、ディディ!」 「あなたが... いえ、何でもありません」。ディディはマーカスの額にコツンと優しくシェルを当てた。「どういたしまして、マーカス」
(説明)
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