ラルセット のバックアップ(No.1)
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ラルのマスク
「私の惑星は死滅した。星系外からの敵との終わりの見えない戦争で、空は汚染された。カルスが来たのはその時だった」――ラル・カガクリプス・ガン この大変動が起こったとき、クリプスは自国の世界平和100周年を祝っていた。星間ガンマ線の光により、星の西半球の生物が絶滅し、空気は汚染され、技術文明を全て破壊されたのである。 生存者たちは、生きるために徐々に洞窟内で農業を始めるようになるが、彼らは新たな恐怖と再び直面することになる。放射線が彼らの星系にある隕石や小惑星帯に奇妙な信号を送っていたのである。これにより瓦礫が彼らに世界に降り注ぎ、危険な外来種が誕生することになる。 1000年後、彼らは戦争しか知らない文明を築いていた――そこでは、空から無限に落ちてくる毒物を迎撃できる惑星防衛兵器や銃が重要視された。衛星カガ・クリプスには迎撃兵器が多数配備されており、いかなる脅威も回避できるように準備が整えられていたのである。その戦力はリヴァイアサンとは比べものにならなかった。 ラルのガントレット
「カルスが勝った。だが、何も奪わなかった。それどころか、この果てしない戦いを終わらせるに必要なものを全てくれた」――ラル・カガクリプス・ガン クリプスで最も偉大な戦士達が死んだ。リヴァイアサン中にその血の跡が残った。生きて王座にたどり着いたのはラルだけだった。 カルスは静かにワインを飲み、その黄金の椅子からラルを凝視した。 「腹は減っているか?」 ラルは血を流して荒い息をしながら、唖然とした。仲間を奪った敵が、これほど気軽に食べ物を提供してくる。ラルはこの敵を理解できなかった。 「お前には戦士の楽園を約束しよう、クリプスのラルよ。ワシについて来れば、この世界の終わりを目にすることができる選ばれし者の1人になれるぞ」 ラルにこの申し出を拒否する選択肢など、あっただろうか? ラルのシャーシ
「カルスはクリプスをロイヤリストに加わるよう招いた。我々は最初は断った。すると、カルスは影を送ってきた」――ラル・カガクリプス・ガン ラルはクロークをきつく体に巻き付けながら、賑わっている市場を人混みをかき分けながら進んだ。彼の周りにいるカバル達は、式典会場へ向かおうと押し合い圧し合いしていた。彼が外国の商人であることを気に留める者はいないようだった。それでも、不安で心臓がバクバクしていた。 ラルはカルス皇帝から与えられた任務のことを考えた。 「お前をカバルの故郷に送る、ラル。そこで式典が開かれる。ワシの贈り物を届けるのだ。宇宙で最高級のワインと蒸留酒だ」 ラルは落胆した。彼が望んでいたのは巨大な獣を倒すことであり、年老いたカバルの貴族を暗殺することではなかった。 「ラルよ、心配するな。ワシはお前に戦士の楽園を約束した。必ずや与えてやるぞ。その贈り物を持っていれば、ワシの昔の友人達に会えるはずだ。彼らとはしばらく口を利いていないが、ワシが忘れていないことを教えたい」 ラルのグリーブ
「バルス・ノールは数千人の軍を引き連れて我々の首都を行進した。何週間もめった打ちにしてやったが、バルスに... 彼女に粉砕された」――ラル・カガクリプス・ガン 彼は流刑されたカルス皇帝の昔の親友、イスカールの屋敷に到着した。番兵に立ち入りの許可をもらうのは驚くほど簡単だった。カバルは彼の贈り物のワインによっぽど目がないようだ。それに、あの日は式典が開かれる日でもあった。そもそもこの番兵達も、既に祝いの酒を始めていたかもしれない。 中に入ると、標的を確認できた。ラルは時間を無駄にすることなく、棒の鞘を外して槍の先端を晒した。護衛が次々と刺されていく中、イスカールは腰を抜かして尻餅をつき、そのまま這って逃げようとした。ラルはワインの樽を掴み、恐怖で震えているこの老人に叩きつけた。ワインがイスカールの喉に流れ込む。イスカールは咳き込んで吐き出し、手をバタバタさせた。ラルは約束通りにメッセージを伝えた。 「カルス皇帝はお前のことを忘れていない」 ラルはイスカールの手足が動かなくなるまでワインを注ぎ続けた。 ラルはカバルの血とワインのせいで、ネバネバとした黒色と紫色に染まっていた。彼はイスカールの体を床に落とした。その瞬間、執行司祭のモーリが中庭に入ってきた。カバルの故郷で行われるこの盛大な式典。その式典の閉ざされた空間で、ラルの2番目の標的が護衛も付けずにノコノコ出てきた。ラルはこう思った。「これか? カルス皇帝が約束した戦士の楽園というのは」 影の紋章
「カルスはこの大気を浄化できなかった。私の惑星はまだ死滅に向かっている。だが、仕えてさえいれば、希望はある」――ラル・カガクリプス・ガン ラルは持っていた棒の補助機能を起動させ、モーリの無防備な脇腹に銛を撃ち込んだ。そのかかりが深く突き刺さり、カバルの巨体が大きな叫び声を上げた。痛みで我を忘れたモーリは、銛の突き刺さった鯨が船を引きずるように、ラルを引きずりながら走り出した。 名誉ある執行司祭モーリは、この祝いの日、苦痛の余り叫び声を上げ、ラルを引きずりながら、カバルの故郷を駆けずり回った。この異様な光景に、誰一人として何が起こったのか、どうすればいいのか分からなかった。 モーリはそのままドミヌス・ガウルの式典まで走り続け、階段を上ってガウルの足下で倒れた。ラルは選択を迫られた。脱出を試みるか、仕事を終わらせるか。 ラルは銛を引き抜くと、それをモーリの首に突き刺した。そして、ヘルメットを脱ぎ、ガウルに笑顔を見せると同時に、ラルは殺された。 カルス皇帝は約束通り、戦士の楽園を与えたのだ。 防具リスト
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