Destiny2 デスティニー2 まとめ Wiki

銃撃戦の一番怖いところ？ 全部だ。

トンネルが複数の方向に分かれた時、ジークフリートの足がリヴァイアサンの深部にある金属板に触れた。部屋は広く、空虚で暗かった。彼はヘルメットの暗視装置と温度感知装置を切り替えながらファイアチームのメンバーを見上げた。
明滅するエリクスニーのカモフラージュ越しに7人の仲間たちの姿が歪んで見える。彼らがカーボン製の紐を使って頭上のシャフトから下りてくるのを確かめながら、ジークフリートは自分の迷彩を無効にした。目の前にはカルスによく似た機械仕掛けの像が立っている。高さは彼の倍ほどあり、剥き出しになった内部機構は時の流れを物語るように錆び付いた音を立てている。
カバル・リージョナリー4名、エリクスニー・スプライサー2名、そしてプラクシック・サンシンガー1名が、ジークフリートの背後に降下し、迷彩を解いた。スプライサーたちはオートマトンとの接続作業に取りかかり、リージョナリーたちは警戒網を張った。ジークフリートも彼らと一緒に警戒に当たった。
ウォーロックがオートマトンから視線を逸らす。
「接続… 確立」エリクスニーの1人がウォーロックのほうを振り返って頷いた。ウォーロックは前に歩み出ると――
「我がリヴァイアサンに侵入せし盗人どもよ！」オートマトンがカルスの声でどなり、その金属の手で強引にスプライサーを殴り飛ばした。彼は近くの壁にぶつかって意識を失った。もう1人のスプライサーが飛び退いてリージョナリーの影に隠れると同時に、プラクシック・ウォーロックが天の炎の束をいっせいにその像の顔に浴びせた。それに応じるように、煙の中から金属の拳が突き出てきて、そのままウォーロックを床に打ちつけた。
ジークフリートはリージョナリーのほうを見て叫んだ。「交戦開始！」
カバルがスラグライフルで発砲を開始した。弾が分厚い金属に当たって大きな音を立てる中、残りのスプライサーたちはオートマトンの剥き出しになった機構部をアークピストルで狙った。
ジークフリートは走り出すと、オートマトンの正面をめがけて滑り込んだ。ソーラーの炎をまといながら、突進してオートマトンを部屋の壁に叩きつけた。彼は反撃の拳を回避すると、オートマトンの主脚部を掴んでファイアチームのメンバーに背を向けるように回転させた。
サンシンガーが息を吹き返す。彼らは気絶したエリクスニーを抱えると、リージョナリーの間に移動して叫んだ。「集中攻撃しろ！」
流れるような動きでプラクシック・ウォーロックが鮮やかなソーラー・ラディエンスを発生させ、カバルたちの攻撃に火をつけ、スプライサーの心を勇気で満たした。熱せられたスラグ弾とアークピストルの弾がいっせいに放たれ、剥き出しになったオートマトンの足に命中した。
オートマトンはスラグライフルに顔を切り裂かれて地面に倒れると、狂ったように地面をのたうちまわり、金属の床を手で引き裂きながら彼らに向ってきた。
タイタンは手を上げると火を発生させ、破壊者の槌を召喚した。彼らはその槌をオートマトンの背中に叩き込んだ。オートマトンはバラバラになり、溶けたパーツがそこら中に飛散した。
ジークフリートはサンシンガーを見て、それから他のファイアチームのメンバーを見た。「対象の排除完了… 先に進むぞ」